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2017年11月19日 (日)

それから

夏目漱石の小説、「それから」を読了した。漱石はなぜこのような複雑な問題を小説にしたのだろう。そんな疑問の起きるほど主人公の心理の縺れを純粋な恋愛、それも姦通(今どきは不倫?)というテーマで描いている。小説の中ですずらんや白百合といった花が出てくる。いずれも白い花。そして小説の最後は世の中が真っ赤になる。こういう色彩を頭の中で映像化すると、漱石の小説は映画のように生き生きと眼前に広がっていく。香水を枕に落とすなど嗅覚にも刺激が加わる。
 
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このように夏目漱石の作品を読んでいくと、次々と新しい魅力を発見してしまう。若き日の読書とは一味違う読みごたえが漱石作品には潜んでいる。
 
さて、今日11月19日は私の55歳の誕生日。冗談のようだが「享年」という語が付きまとう年齢になった。いつ死んでもおかしくはない年だ。大した望みはないが、もう少し生きて絵を観る旅行をしたい。本ももう少し読んでみたい。できれば友情をもう少し深めてみたい。まだまだとは思うが先のことは分からないのがこの世の常。また、誕生日は一つの通過点のように思っていたが、55歳になると一年一年の到達点のような気がしてきた。自然と何かに感謝したくなってくる。
 
「それから」の次は「門」を読もうと思って昨日書店で買ったのはいいが、紅茶のお店に忘れて来てしまった。今日はそれを取りに小倉にでかけることになる。どうもこの頃は忘れっぽくていけない。これがついうっかりだといいが、気を付けたいものだ。

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コメント

お誕生日を迎えられたのですね。おめでとうございます!
ビリーさんにとって歓びの多い一年でありますように。。
あまりご自分に厳しくなり過ぎないように、、お体ご自愛下さいませ。

ペネロペさん、ありがとうございます!
御忠告が身に沁みます。要領が悪いというべきか正直過ぎると言うべきか。
もう少し自分に鷹揚であれたら良いんですが・・・・。もう変えられないですね。
一日一日を自分でいい一日に変えて行きたいものです。
本当にありがとうございます。嬉しいです。

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